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オーストラリアのトラムを巡る旅 二日目その1

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2016/12/31 Bendigo Tramways 45@Gold Mine~Charing Cross

ビンテージトラムが金鉱の街を走ります。




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2016/12/31 @Southern Cross
二日目になりました。この日はメルボルン郊外にあるベンディゴトラムウェイを訪問します。
ホテルから歩いてサザンクロス駅まで来ました。ここから近郊列車のVラインに乗って2時間ほどの旅です。
3両編成の気動車ですが、乗り心地は上々でスピードも速く、快適な列車でした。

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2016/12/31 @Bendigo
ベンディゴ駅に着きました。架線が無いのでスッキリしています。
ここから歩いて10分程のところにベンディゴトラムウェイの軌道があります。

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2016/12/31 Bendigo Tramways 45@Gold Mine~Charing Cross
中心部のCharing Cross電停で待つこと30分、トラムがやってきました!

ここベンディゴを走るトラムは、1892年のスチームトラムから始まった歴史ある路線です。
市内交通の一端として長らく活躍していましたが、利用客の減少などの理由により1972年に通常営業を終了しました。
しかし、観光客用にビンテージトラムを運転する路線として、軌道の一部と車庫を残され、今に至ります。
運転は9時過ぎから始まり、2両のトラムを使用して30分ヘッドで運転し、16時過ぎになると営業終了します。

運行本数は少ないですが、ベンディゴ市内を走っていた車両から、メルボルン、アデレードなど近隣の都市からもビンテージトラムを集め、動態保存を行っている路線です。

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2016/12/31 Bendigo Tramways 45@Tram Depot~Lake Weeroona
途中の停車時間を利用して追いかけました。
画像の45号はなんと車齢100年を超す車両です!

元々はPrahran and Malvern Tramways Trustというメルボルン市の南東を走っていた車両で、1914年に45号として製造されました。
1920年に近隣の複数のトラム運行会社と合併し、車両番号はそのままにMelbourne and Metropolitan Tramways Board(M&MTB)のEクラスの45号となりました。
その後Wクラスの導入により余剰となり、1951年にベンディゴトラムウェイに譲渡され、18号と改番され活躍しました。
今はPrahran and Malvern Tramways Trust時代の塗装に復元し、車両番号も45号に戻して活躍しています。

この画像ではわかりにくのですが、台車をよく見てみると左右で車輪の大きさが違います。
これはマキシマムトラクション台車と言って、モーターのついている車軸に出来るだけ荷重を掛けて、駆動力を最大限に確保するために考えられた構造です。
この台車はオーストラリアの初期のボギー車によく用いられましたが、脱線しやすいという欠点があったため、次第に廃れていきました。

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2016/12/31 Bendigo Tramways SW6.880@Charing Cross~Tram Depot
車庫の近くでスタンバイしていると、カラフルな車両がやってきました。
特徴的なスタイルから容易に想像できるかと思いますが、これは元メルボルンのSW6.880号です。1942年に製造され、2005年にベンディゴにやってきました。
アートレストランという店の広告塗装になっています。原色じゃないのは残念ですが、広告収入もベンディゴトラムウェイにとっては大事な資金源ですから仕方ないですね。

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2016/12/31 Bendigo Tramways SW6.880@Tysons Reef~Lake Weeroona
単線の軌道をのんびりと走っていきます。
動態保存鉄道とはいえ、公道を堂々と走る姿は現役のトラムと変わりません。

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2016/12/31 Bendigo Tramways SW5.808@Tysons Reef~Lake Weeroona
今度はブルーの車両がやってきました。元メルボルンのSW5.808号です。

W5として1937年に製造されたこのWクラスは、製造当初は乗降ドアがありませんでした。
その後1986年にスライドドアを取り付ける改造を施され、SW5.808号となりました。(Sはスライドドアの頭文字からきています)
SW5は側面窓が一段になっているのが特徴で、それを活かして窓を全開にしていて涼しそうです。
未だにポール集電を維持していて素晴らしいですね。

本家メルボルンではSW5はすべて現役を引退してしてしまったので、動いている姿を見れて感動です。

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2016/12/31 Bendigo Tramways@Tram Depot
車庫へ行ってみました。一日乗車券を買っていれば車庫の中を自由に見学できるのでさっそく行ってみます。

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2016/12/31 Bendigo Tramways@Tram Depot
庫内はビンテージトラムが並んでいます。
バニーカーからカルフォルニアコンビネーションの単車など、各年代の車両が動態で保管されています。

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2016/12/31 Bendigo Tramways@Tram Depot
元メルボルンのSW6.918号と、元シドニーのRクラスです。
フリートリストにはシドにーの車両は記載されていなかったので、他のミュージアムからやってきて修復をベンディゴトラムウェイが請け負っているのかもしれません。

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2016/12/31 Bendigo Tramways W8.981@Tram Depot
車庫の奥には一際綺麗なWクラスがいました。
この車両、なんとW8へと更新されている最中なのです。

現在メルボルンで走っているWクラスを更新修繕していることは一日目の記事に書いたかと思いますが、その更新工事を担っているのがここベンディゴトラムウェイなのです。

保存鉄道といえば寄付金やボランティアのみに頼っているところが多いですが、ここベンディゴトラムウェイでは持ち前の技術を活かし、トラムの更新工事を請け負い、商売として成り立たせていて非常に感心しました。

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2016/12/31 Bendigo Tramways@Tram Depot
近くにあったホワイトボードには行程表が書かれていました。
現在2両のW6がW8へと更新されているようです。

近い内にまたメルボルン市内へと戻り、City Circleで活躍することでしょう。


続きます。

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Author:尻手人
千葉県に住む社会人
ロクヨンセンを追い求めてどこまでも

電車と飛行機の写真撮ってます。活動場所は相鉄線と厚木基地がメインです。海外鉄も始めました。

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