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タトラカーを愉しむ旅 二日目その1 リベレツ

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2017/08/12 DPMLJ T3R.PV 34@Proseč n.N. Pošta~Proseč n.N. Výh

単線の路側軌道を行くタトラカー




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2017/08/12 DPMLJ@Šaldovo Náměstí~Fügnerova
さて二日目になりました。本格的に撮影を開始します。
さっそくホテルをチェックアウトしてトラムに向かうわけですが、目の前の線路にはまったく車両がやってきません。それもそのはず、道路を封鎖して大規模な改修工事を実施しているため、トラムは一部区間で運休となっています。
歴史的な建物の多いこの区間でも撮影したかったのですが、しょうがないですね。

軌道をよく見てみると、レールが三本置かれているのが分かるかと思います。なんとここリベレツでは1435mmと1000mmゲージの2種類が存在する三線軌条となっています。
元々メーターゲージで統一されていたのですが、将来の車両限界拡大を見越してか、三線軌条化が進められています。車両も2種類のゲージが混在した状態となっていて、運用が分けられています。

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2017/08/12 DPMLJ T3R.SLF 65、EVO 2 84@Fügnerova
Fügnerova電停にきました。ここはリベレツ市の中心部で、すべてのトラムの系統が集まる場所です。
停まっているのはタトラT3R.SLFの65号とEVO 2の84号です。

リベレツのトラムは旧共産圏ではお馴染みのタトラT3を中心に、70両程度の陣容で構成されています。

右に停まっている超低床車両は、Pragoimexというチェコのメーカーが製造したEVO 2という車両で、2012年製造されました。残念ながら本格導入とはならず、1編成導入後はT3R.SLFが増備されることとなりました。

左側に停まっているのが、現在増備が進められているT3R.SLFの65号です。プラハなどでもおなじみのT3の顔をした部分低床車両で、2013年に製造されました。よく誤解されますが、この車両は車体を完全新製した車両で、決して改造したわけではありません。台車などの走行機器の一部にT3の部品が流用されていますが、ほぼ完全新製に近い車両です。改造車という表現がよく使われますが、車体更新車、部品流用車といった表現が適切かと思います。

とはいえ形式名にもT3という文字が残り、見た目もどうみてもタトラカーなので、タトラT3の一種としてカウントしていいかと思います。元々T3という形式は長年の増備と改造の過程の中で、平然と車体の載せ替えをやる形式なので、不思議なことではありません。タトラカーは近代化しながら未来まで生き続けていくわけです。

さて、説明が長くなりましたが、左側の車両のほうが新しいということがお分かり頂けたでしょうか。T3R.SLSは2017年現在も増備が続けられており、1980年代に製造されたT3Mを置き換えています。

タトラカーだらけで一見すると時代遅れな感じがしますが、実はかなり近代化されているトラムなのです。

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2017/08/12 DPMLJ EVO 2 84@Fügnerova
普段はグレーのメタリックな塗装のEVO2の84号ですが、トラム開業120周年を記念して特別ラッピングがされています。
タトラT2をイメージしたカラーに歴代の主力車両が描かれています。実はこの日の一週間後には動態保存車両を利用したイベントも開かれるのですが、日程は動かせないので泣く泣く我慢。行きたかったなぁ。

さて、ここから11系統に乗って撮影地へ移動します。

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2017/08/12 DPMLJ T3R.PV 40@Proseč n.N. Škola~Proseč n.N. Pošta
20分ぐらいして目的地に到着しました。
11系統は隣町のヤブロネツ ナド・ニソウを結ぶインターアーバン的な性格の路線で、途中からは単線となります。
中間地点ではとさでん交通伊野線のような、狭い道の路側を進む素晴らしい風景をみることができます。

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2017/08/12 DPMLJ T3R.PLF 54、T3R.PLF 48@Proseč n.N. Pošta
単線区間なので当然交換もします。
車両はT3R.PLFの54号と48号です。T3R.SLFとほぼ同一の部分低床車両ですが、搭載されている機器が違うので形式が分けられています。

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2017/08/12 DPMLJ T3R.PV 34@Proseč n.N. Pošta~Proseč n.N. Výh
路側端軌道×タトラカー
これを見たかったのです!!わざわざプラハから2時間半かけて来た甲斐がありました。
このような風景は社会主義体制時代のチェコスロバキア共和国においてはどこでも見かけることができましたが、民主化以降は軌道の近代化が進み、急速に見られなくなっていきました。
ここリベレツ市の近代化されていない路側軌道はチェコ国内では最後の砦といっても過言ではなく、社会主義時代の面影を拝むことが出来ます。

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2017/08/12 DPMLJ T3R.PLF 28@Proseč n.N. Výh
途中には交換可能な電停もあります。とさでん交通の朝倉電停みたいですね。
残念ながら土日のデータイムは交換しないので、タトラカーが並ぶ姿をみることは出来ませんでした。

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2017/08/12 DPMLJ T3R.PLF 42@Proseč n.N. Pošta~Proseč n.N. Výh
またT3R.PLFが来ました。車体を載せ替えていない旧来のタトラカー(T3M)が来ることを期待したのですが、残念ながら1両も運用していませんでした。土日は運用を外しているみたいですね。

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2017/08/12 DPMLJ T2R 19+18@Proseč n.N. Výh~Nový Svět
平日でも無いのに2両連結のトラムがやってきました。
なにかと思っていると・・・??これは・・・!!!

タトラ T2R!!!

T3ではありません。一つ前のシリーズのT2です。タトラ社が作った高性能ボギー車シリーズのうち、2番目に生産された車両で、1955年から1962年にかけて製造されました。
車齢が古いこともあって現役車両はリベレツ市の2両を除いて引退し、各地で動態保存されています。つまりこのT2は世界最後の現役のT2なのです。
現役とはいっても半分動態保存的な扱いを受けていて、広電582号や602号の様にあえて置き換えずに残してあるという感じです。

もともと前照灯1灯のへそライトスタイルだったのですが、更新工事(T2→T2R)の際にT3の様な左右2灯の今のスタイルに改造されました。
この日はたまたま乗務員訓練中だったようで偶然走行する姿をとらえることができました。これは本当にラッキーでした。

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2017/08/12 DPMLJ T3R.PLF 48@Proseč n.N. Výh~Nový Svět
タトラカーは各国の民主化と共に独自の塗装に変更されていきましたが、その中でもリベレツのグリーン基調のこの塗装は一番好きです。

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2017/08/12 DPMLJ T2R 19+18@Nový Svět~Proseč n.N. Výh
T2Rの折り返しがやってきました。後ろの車両をよく見ると反対向きに連結されています。どんな意図があるのかよくわかりませんが、来週のイベントと関係しているのかもしれませんね。
付きだしたオデコが独特でカッコいいですね。

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2017/08/12 DPMLJ T3R.PV 40、T3R.PV 34@Lékárna
ずっと同じ場所にいても面白くないので少し移動。
複線区間と単線区間の境目なので並びます。

liberec42-2.jpg
2017/08/12 DPMLJ T3R.PLF 42@Vratislavice n.N.Kostel~Lékárna
車窓から見えた教会と一緒に。

その2へ続きます。

タトラカーを愉しむ旅 一日目
タトラカーを愉しむ旅 二日目その1 リベレツ
タトラカーを愉しむ旅 二日目その2 リベレツ
タトラカーを愉しむ旅 三日目その1 プラハ
タトラカーを愉しむ旅 三日目その2 プラハ
タトラカーを愉しむ旅 三日目その3 プラハ
タトラカーを愉しむ旅 四日目その1 プラハ
タトラカーを愉しむ旅 四日目その2 プラハ(終)
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尻手人

Author:尻手人
千葉県に住む社会人
ロクヨンセンを追い求めてどこまでも

電車と飛行機の写真撮ってます。活動場所は相鉄線と厚木基地がメインです。海外鉄も始めました。

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