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ミュンヘンのP-Wagen 一日目

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2018/08/12 MVG 2006+3039@Isartor~Reichenbachplatz

ミュンヘンの街を彩る




今回の夏の海外遠征はドイツ南西部の街ミュンヘンです。前回のウクライナ、前々回のチェコとタトラカーが続いたので、西側の旧型トラムを押さえていきたいと思います。

MVG1.jpg
2018/08/12 MVG@Einsteinstraße
日曜日の朝7:00頃にミュンヘンに到着しました。とりあえず車庫の様子を覗いてみることに。

流石はLRT先進国、多数の超低床車が並んでいます。これから出庫する車両もまだいるようで、ヘッドライトを付けて待機しています。

3種類の超低床車が並んでいますが、熊本市電でお馴染みのGTシリーズは肩身が狭そうです。超低床車の誕生から25年以上経ち、いよいよ第一世代の置き換えも噂されているので、車両の動向に注目です。当然余剰となった後にただ解体されるだけではないでしょうから・・・

さて、今回の遠征の目的はもちろんこれら超低床車ではありません。土日に走る観光客向けのレトロ車両と、数少なくなった旧形車「P-wagen」の撮影です。
ミュンヘンでは夏期の土曜、日曜、祝日に動態保存車両を使用した、観光客向けの周遊トラムが運行されます。その名も「MVG MünchenTram」です。ミュンヘントラムって名前がそのまんま過ぎる気がしますが、ドイツではトラムのことをシュトラセンバーンと呼ぶのでこれでもいいのかもしれません。

市内中心部を八の字に一週するルートが組まれていて、1日4便運行されます。最初の便は11:00にマックス・ウェイバー・プラッツ電停を出発するので、早速撮影に向かいます。

ミュンヘントラムの公式ページはこちら→https://www.mvg.de/services/freizeittipps/muenchentram.html

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2018/08/12 MVG 2801@Max-Weber-Platz~Flurstraße
T-Wagenの2801号です。ミュンヘンのトラムはメルボルンと同じようにアルファベットで形式名が付けられています。電化されて以降「A」から始まり現在は「T」。仕様が変わるごとにT1.6、T4.7とさらに区分されていきますが、ややこしくなるのと細かい違いを自分が良くわかっていないので(笑)、大雑把にT-Wagen(T-ワーゲン)と記します。

T-Wagenは2013年より導入されている最新型で、シーメンスのAvenioシリーズの超低床車です。現在は19系統に集中投入されていますが、今後も増備が見込まれ、活躍の場が広がっていくみたいです。

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2018/08/12 MVG 2006+3039@Max-Weber-Platz~Flurstraße
11:05過ぎ、少々遅れてミュンヘントラムがやってきました!!


あれ………????

これはP-Wagen。明日撮影する予定の旧形車です。
通常ミュンヘントラムにはM-Wagenという3軸車が運用されるのですが???

※参考 M-wagen→https://de.wikipedia.org/wiki/Stra%C3%9Fenbahn_M%C3%BCnchen#Baureihe_M

いきなり予想外な運用に出くわしてしまいましたが、謎はすぐに解けました。車内の様子をみると後ろのトレーラー車を含めて乗客でいっぱいです。通常のM-Wagenの運用では捌ききれないでしょう。ミュンヘントラムはホームページでも予約できるので、事前に乗客数の予想ができます。なので、多客を見越して収容力のあるP-Wagenが 代走 した。ということですね。

初めての撮影でいきなりイレギュラーな運用に出くわしてしまいました。M-Wagenの撮影は残念ながら叶わなくなってしまいましたが、P-Wagenを大量に撮影できるチャンスなので頑張ります。

MVG2006_3039-2.jpg
2018/08/12 MVG 2006+3039@Maxmonument
遠回りしながら走るので、先回りして追っかけます。もう少しで影が抜けたのですが…

今回の被写体P-Wagenを簡単に説明します。
西ドイツの旧型トラム車両といえばデュワグカーの印象が強いですが、ドイツのトラムメーカーはデュワグ社だけではありません。このP-wagenはラートゲーバーというメーカーで作られました。もっともこれはハンザ社のライセンスを使って生産されたので、ハンザGT4形と呼ぶのが趣味的には正しいかもしれません。ブレーメンにもこれと同型の車両が走っていて、こちらはハンザ社で製造された正規品となります。

1台車に1車体を載せる構造で、急曲線が多くデュワグカーの連接車を導入できなかったミュンヘンならではの車両といえます。この連接方式はその後のGTシリーズの超低床車の技術にも活用されていきます。現在日本で走っている新潟トランシス製の超低床車にも活かされていることを考えると感慨深いものがありますね。

1959年に試作車両が2編成作られ、1964~1968年にかけて量産車両が44編成製造されました。同様の車体を持つトレーラー車も40編成作られ、需要に応じて増解結して運用します。1990年代以降超低床車の導入と共に余剰となっていきますが、多くがルーマニアのティミショアラに譲渡され、今でも活躍しています。ミュンヘンでも7編成が残されていますが、ミュージアム展示や部品取りとなった車両も多く、運用についているのは2編成のみとなっています。

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2018/08/12 MVG 2807@Maxmonument~Max-Weber-Platz
マキシミリアン議事堂の前から俯瞰します。
T-Wagenがミュンヘン中心街からイーザル川を渡って郊外へと走っていきます。

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2018/08/12 MVG 2204@Maxmonument~Max-Weber-Platz
Maxmonumentの広場は中央に銅像があり、それを避けるように軌道が敷設されています。

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2018/08/12 MVG 2006+3039@Maxmonument~Max-Weber-Platz
P-Wagenも無事撮影できました。歩道橋のないヨーロッパでは俯瞰の撮影地は貴重なのでありがたい場所です。

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2018/08/12 MVG 2006+2039@Maxmonument~Max-Weber-Platz
緑深くてよくわかりませんが、一応川があります。

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2018/08/12 MVG 2169@Mariannenplatz
R-Wagenの2169号です。鉄道コレクションでも製品化されたので知名度が高いかと思います。最近は更新工事と共に塗装も変わっていて、後継の低床車と同じく青一色となっています。

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2018/08/12 MVG 2006+3039@Mariannenplatz
2往復目は街中で撮影。古い街並みとの組み合わせが最高です。
狭い道を通るので撮影地探しに苦労するのですが、意外と陽が差すところはあるんですね。

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2018/08/12 MVG 2804@Kammerspiele~Maxmonument
交差点を出発するT-Wagen。素晴らしい撮影ポイントですがP-wagenは被られました・・・。

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2018/08/12 MVG 2006+3039@Müllerstraße
R-Wagenと続行運転するP-Wagen。
丸っこいデザインで可愛いですね。ヨーロッパの1960年代のデザインは最高です。

MVG2006_3039-8.jpg
2018/08/12 MVG 2006+3039@Isartor~Reichenbachplatz
最後の4往復目はIsartorの交差点で撮影。被りと影落ちがギリギリでひやひやしましたが、なんとか撮影できました!

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2018/08/12 MVG 2005@Maxmonument
ミュンヘントラムの運行も終わり、Maxmonumentの広場でぼーっとしていると、なんとソロで運行するP-Wagenが!!
日本でいうビール電車のような、中でお酒を飲める貸切臨時列車のようでした。

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2018/08/12 MVG 2801@Maxmonument
広場を進むT-Wagen。

MVG2802.jpg
2018/08/12 MVG 2802@Max-Weber-Platz~Maxmonument
先ほど俯瞰撮影したマキシミリアン議事堂の逆アングルとなります。ここも素晴らしい撮影ポイントなのですが、残念ながらミュンヘントラムは逆方向に進むのでこのアングルでは撮影できません。

MVG2.jpg
2018/08/12 MVG@Messestadt West
ホテルへ行く途中で地下鉄の車両を撮影してみました。旧型車が活躍していました。
トラムと同じ青白のツートンカラーです。公共交通機関の塗装が統一されていて綺麗ですね。

一日目は終了です。二日目に続きます。

ミュンヘンのP-Wagen 一日目
ミュンヘンのP-Wagen 二日目その1
ミュンヘンのP-Wagen 二日目その2
グムンデン軌道線 涙の雨
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尻手人

Author:尻手人
千葉県に住む社会人
ロクヨンセンを追い求めてどこまでも

電車と飛行機の写真撮ってます。活動場所は相鉄線と厚木基地がメインです。海外鉄も始めました。

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